世紀を超えた、音楽のタイムトラベルへ「世紀を超える響演 — Hall of Halls」 -2026年5月1日より音楽サブスクリプション・サービスでイマーシブ・オーディオ&ステレオ版にて配信開始

歴史的自動演奏楽器が現代に蘇る、新たな音楽体験

山梨県清里・萌木の村に位置するオルゴール博物館「ホール・オブ・ホールズ」。
ここには、19世紀末から20世紀初頭にかけて製作された貴重な自動演奏楽器が数多く収蔵されており、当時の演奏文化を今に伝える“音の遺産”として高い価値を持っています。

本作『世紀を超える響演 — Hall of Halls』は、これら歴史的楽器による演奏を、現代の録音技術によって新たなかたちで再構築したアルバムです。単なる記録ではなく、「当時の音楽体験を現代にどう蘇らせるか」という視点から、音のあり方そのものを問い直すプロジェクトとして制作されました。

収録には、アンピコ再生機構を備えたチッカリング製の9フィート・グランドピアノや、1900年製のリモネール・オルガンなど、極めて貴重な自動演奏楽器が使用されています。これらの楽器は、往年の名演奏家による演奏データを再現するものであり、いわば“時間を超えて届く演奏”とも言える存在です。その響きは単なる再生音にとどまらず、当時の空気感や演奏のニュアンスまでも感じさせる独特の魅力を備えています。

本作では、これらの音源を単に収録するのではなく、空間そのものの響きを含めて丁寧に捉えています。ホール内に広がる自然な残響や空気の動き、音の立ち上がりから消えゆくまでの繊細な変化を余すことなく記録し、まるでその場に立ち会っているかのような臨場感を実現しています。

さらに、本アルバムは空間オーディオとステレオの両フォーマットで制作されています。空間オーディオ再生では、音が空間全体に広がり、リスナーを包み込むような体験を提供します。一方でステレオ版では、楽器の音色や演奏のディテールにフォーカスした、緻密で親密なリスニング体験をお楽しみいただけます。それぞれ異なる視点から、本作の魅力に触れていただける構成となっています。

また、本作は同時期にリリースされる大森たつし「Resonscape」シリーズとも深く呼応しています。現代の演奏と音響設計によって“空間と音の関係”を探求する「Resonscape」に対し、本作は“歴史の中に残された響き”という視点から同じテーマにアプローチしています。両作品をあわせて聴くことで、「響き」という概念が持つ時間的・空間的広がりを、より多角的に体験していただけるでしょう。

かつての演奏は、その瞬間にしか存在しないものでした。
しかし自動演奏楽器は、その演奏を物理的な媒体として保存し、現代に伝えています。

本作は、その“時間を超えて残された音”に改めて光を当て、現代のリスニング環境において新たな意味を与える試みです。過去と現在が交差するこの特別な響きを、ぜひご体感ください。

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