響き(レゾナンス)の、その先へ。マリンバ奏者大森たつし「Resonscape」シリーズ -2026年5月1日より音楽サブスクリプション・サービスでイマーシブ・オーディオ&ステレオ版にて配信開始

音が生まれ、空間に溶け、やがて消えていく——
その過程に宿る「響き(レゾナンス)」そのものを作品として捉え直す試み、「Resonscape」シリーズ。

本シリーズは、単なる演奏作品ではなく、「音が空間に存在するとはどういうことか」という問いに対するひとつの応答として制作されています。音そのものだけでなく、その余韻や重なり、空気との相互作用までも含めて音楽と捉え、聴き手を“音の風景(Soundscape)”の中へと誘います。

今回リリースされる新作では、マリンバ奏者・大森たつしによる繊細かつダイナミックな演奏を核に、これまで以上に“空間との対話”が深く掘り下げられています。マリンバという楽器が持つ豊かな倍音構造と、空間に広がる響きのレイヤーが重なり合い、まるで音が呼吸しているかのような有機的なサウンドが展開されます。

本シリーズの特徴のひとつは、空間オーディオによる表現です。ステレオ再生では感じ取ることが難しい、音の立体的な広がりや移動、そして空間の“深さ”までもが、リスナーの周囲に立ち現れます。音が単に左右に配置されるのではなく、前後・上下へと広がり、まるでその場に存在しているかのような体験をもたらします。

また、本作では演奏と録音の関係性にも徹底的にこだわっています。単に楽器を収録するのではなく、「どのように鳴り、どのように空間に広がるか」というプロセスそのものを設計し、音響的な“彫刻”とも言えるアプローチで作品が構築されています。録音は音の記録ではなく、音楽表現の一部として機能しているのです。

Resonscapeというタイトルは、「Resonance(共鳴)」と「Soundscape(音の風景)」を掛け合わせた造語です。そこには、単なる楽曲の集合ではなく、“響きそのものが織りなす風景”を提示するという意図が込められています。聴き手は楽曲を追うのではなく、音の流れの中に身を委ねることで、新たな音楽体験へと導かれるでしょう。

本リリースでは、空間オーディオ版およびステレオ版の両フォーマットで配信を予定しています。ご自宅の再生環境に応じて、それぞれ異なるアプローチで本作の魅力をお楽しみいただけます。特に空間オーディオでのリスニング環境をお持ちの方には、ぜひその空間性を体感していただきたい作品です。

なお、本作は同時期に公開されるアルバム「世紀を超える響演 — Hall of Halls」とも深い関係性を持っています。歴史的な自動演奏楽器の響きを現代の技術で再構築したこれらの作品群とあわせてお聴きいただくことで、「響き」というテーマが持つ時間的・空間的な広がりをより立体的に感じていただけるはずです。

音は、瞬間に生まれ、瞬間に消えていくものです。
しかし、その一瞬の中にこそ、無限の奥行きが存在しています。

「Resonscape」シリーズは、その“消えゆくもの”に宿る豊かさに光を当て、音楽の新たな在り方を提示します。

ぜひ、静かな環境で、音に身を委ねる時間をお過ごしください。
そこには、これまでとは異なる「音との出会い」が待っています。

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